卒業生からのメッセージを紹介します。


経済学部卒業Cさん

 す。普段の学習については、私の場合、科目試験の勉強ではあまり多くの参考書に手を出すのではなく、基礎的なもの(特に経済原論では参考文献として履修要項にリストアップされているもの)に特化して集中的にやりました。初めてやる学問分野の場合、あれこれ手を出すと消化不良になると思いました。卒論では試験に出て来なかった応用的な理論や単元を使うこともありますが、経済原論については、単位修得までは基礎的な参考書を何回も回すようにしました。

2016年9月に卒業しました。配本類が届いてから真っ先に目を皿のようにして読み込んだのが『塾生ガイド』でした。単位の取り方から細かい事務手続までどういう流れで勉強が進み、いつどのようなタイミングで何を大学に出さないといけないかというものはこの本を頭に叩き込むことが基本となります。配本の内容は忘れても『塾生ガイド』の中身は身体に染みついていることが卒業するには必要となります。

 

 私は学士入学でしたが、経済学はできればやりたくない分野でした。しかし、避けていてはダメだと敢えて一番苦手と思う経済学を選択しました。そんな私でしたから、基本的には英語と必修科目優先での履修計画を作りました。慶應通信では何をするにも①必修語学、②必修科目の2つを突破していないと先に進めないようになっていますので、単位修得のプロセスを身体で体感する上では興味のある科目をやるのは良いと思いますが、先を見通した場合は、英語と必修科目を中心にするのが遠く見えて近道だと思います。

 

卒業論文については私の場合、入学願書提出の時点でこんな範囲のことを書こうとはぼんやり思っていましたが、文献集めを始めるとテーマそのものをぴったりと扱っている参考文献がありませんでした。そこで、共通項を扱う類例の文献を手掛かりに研究を進めることにしました。このような手法を採用してよいかの確認は初回指導でするとよいと思います。特殊なテーマを提出すると場合によっては、指導教員が慶大に居ない可能性もあります。私の場合、自分では適任の先生が誰かわからなかったので、最終選定は学校に任せました。テーマの特性から指導不可なテーマとされたときの予備テーマも模索するが中々うまく見つけられなかったので、テーマは複数、候補を考えておくと楽になります。また、卒論で参考にした理論は、通信のカリキュラムに入っておらず、関係する理論を単位取得と並行して独習しました

 

通信教育ではキャンパスで先生から指導を受けられる機会が少ないので、キャンパスでの指導以外では(担当の先生にもよりますが)メールベースでという人が多いと思います。特にキャンパスでの最終指導後の詰めをメール指導で受ける場合、文字でのやり取りとなりますので、先生の意図の汲み取りが対面よりも弱くなったり、タイムラグが生じたりするので、通しの1稿目のドラフトは余裕を見て完成を目指すとよいと思います(もちろん、個々の環境により状況は異なります)。

 

まとめると、卒論の初回指導では様々な研究の前提条件を確認する場にできると良いと思います。登山でいうとどののぼり口からどんな装備でアプローチするかと言ったあたりです。卒論に何を求めるかによって、また担当の先生の方針によっても何をどこまで明らかにするかは異なりますが、骨格としてはコンパクトに主張が伝わることが必須となると思います。最後にテーマとして大きいと思われる(または先生からそう指摘される)場合は、何から何まで全てを卒論1本でやろうと考えずに「今回はここまでのことをやる」という位の心構えでいた方がよいと思います。

皆さんの奮闘を期待します。

 


経済学部卒業Oさん

 私は経済学部を20153(当時満72)に卒業しました。高卒入学で200610(当時満と63)に入学しましたから実に8年半の歳月を費やしました。入学当時は送られてきた資料の多さに、何から着手すればいいのかが判りませんでした。卒業という言葉は雲の上の上のまた上という存在でした。通信生は、一人で勉強していかなければならず孤独との闘いの毎日でした。それを何とか乗り越え息も絶え絶えに卒業できたときの感動は何物にも代え難いものでした。

通信生の皆様の勉強を進めて行く上でヒントとなることを申し述べたいと思います。 

 

1.「くじけない心」を持ち続けること。

挫折は、心の問題なので兎にも角にも「くじけない心」を持って勉強に取り組んで下さい。

 

2.「最終目標」は明文化すること。

「最終目標」は、おそらく「卒業」なので、そのことを紙に書いて目の届く所に貼っておくこと。

 

3.適切なアドバイザーを多く持つこと。

 一番効率的なのは近くの「慶友会」に入会して、積極的に先輩達のアドバイスを求めること。

 

4.上手な文献集めをすること。

地元の図書館、市立図書館、府立(県立)図書館、国会図書館は、効率的に利用すること。

 

5.夏期スクーリングをエンジョイすること。

夏期スクーリングには、全国各地から同じ思いをいだいた塾生が集まってくるので、勉強はもとよりそれ以外のこともお互いに言い合うことで得られる情報が非常に大切です。また、じかに講師となる教授らとも色々と質問ができるのもまたとない収穫となります。

 

6.卒業論文を着手する時期はとても重要なことなので卒業生のアドバイスを仰ぐこと。

卒業論文の作成は、レポート作成とか科目試験の受験などと並行して行うのが一般的なので、卒業論文の着手時期は卒業生にアドバイスを求めること。

 

もっともっと書き留めたいことがあるのですが、この辺で筆を置きます。京滋慶友会には大勢の卒業生がおられますので、遠慮なしに色々な質問を投げかけて、ご自身の卒業に向け邁進して下さい。 


法学部卒業Tさん

 

 

私は甲類を2014年3月に卒業しました。入学されたばかりの方、卒業は遠い先の話だなあと思っておられ、なかなか進まないなと思っておられる方、いろいろな方がいらっしゃると思います。通信での学びは、学びだけに集中できないという大変さはありますが、それだけに卒業までたどり着いたときの喜びはひとしおです。

皆様の学生生活の中で何かヒントになればうれしいです。

 

 1、科目試験には毎回参加する

 

レポートを提出しないと試験が受けられませんので、大変だと思いますが1科目でも構わないので、参加される習慣をつけて頂くと、波に乗りやすくなります。

 

勉強が進んでいないから試験は 無理と思わず、問題を見に行くというくらいの感覚でも構わないと思います。通信の学びは自由にご自身のペースでできる反面、モチベーションを保つのが至難の業です。単位を取るという目的だけでなく、そのための試験と思って頂くと必ず卒業に近づきます!

 

2、国会図書館に登録する

 

科目試験、卒論と在学中、図書館の有効活用ははずせません。

なかなかお住まいの地域の近くに手頃な図書館がない方も多いと思います。また卒論に入りますと文献集めに追われます。慶應の図書館は充実してますが、論文指導や夏スクの時でないと利用しにくいですし、どうしようと思っておられる方もいらっしゃるでしょう。

国会図書館にない本はまずないというくらいその充実度はすごいです。東京のみならず、関西館もありまして実際行かなくてもコピーを取り寄せることもできます。ここがないと特に卒論の完成は絶対無理でした。ぜひ検討されることをお勧めします!

 

3、スクーリングを利用してテキスト科目の理解を深める

 

夏スクなどのスクーリングは関東以外に住んでいる私達にとって絶好の学習の機会です。テキストを通しての勉強と違い実際に先生方の授業で学ぶと理解が深まります。また逆にテキスト科目の勉強ではあまりわからなかった科目をスクーリングで受講すると苦手意識も少なくなり、関連科目をテキスト科目で受けたくなることもあります。

私はテキスト科目では国際法にいまいち興味が持てなかったんですが、スクーリングで受講して興味がわき、一気にテキスト科目もとれました。

長くなりましたが、京滋では今まで数々の先輩方が卒業の日を迎えておられます。ぜひ皆様とその日の喜びを分かち合えることを楽しみにしております。

頑張ってください!


文学部 Coming Soon...

無断転載はしないでください。